コーンスターチと片栗粉、代用はできるか
コーンスターチ Vs.片栗粉どう違う
ベーキングやクッキングで使う時にトロミをつけるのが目的のこの材料。
お菓子作りに失敗したくない、ならこの違いを知っていた方がよさそうです。
コーンスターチか片栗粉かレセピで明記している場合は、それに従うのが無難
片栗粉はジャガイモからコーンスターチはトウモロコシからできたデンプンです。
なので、風味も少し違います。
片栗粉は温度が高くなるとトロミがつき、コーンスターチは温度が下がっても粘り気を維持してくれます。
そのため
片栗粉は熱い時に食べる料理に使い、コーンスターチは冷えてから食べるものに使います。
片栗粉:温めて食べるものに使う
あんかけそば、麻婆豆腐など
コーンスターチ:冷たくして食べるものに使う
カスタードクリーム、チーズケーキなど
また、片栗粉は無色不透明でコーンスターチは不透明です。
ゆえに代用は避けることをオススメします。
食材・スパイス雑学
防弾チョッキにも使用されるカスタード
アメリカのトランプ大統領の就任パレードの時には、厚さ20cmもある防弾ドアの付いた大統領専用車が使用され話題になりました。
銃から身体を守るために着用するのが防弾チョッキの素材は、幾重にも織り込んだ強靭な繊維が基本ですが、そんな防弾チョッキにはスイーツのカスタードを素材にしたものもあるのです。
流体には
ニュートン流体
非ニュートン流体
という2つの種類が存在し、ニュートン流体は、
状態が変わっても粘り気が変わらない流体のことで、コーヒーや紅茶、ハチミツ、食用油などが該当します。
一方、マーガリンは塊だと動きませんが、溶けると液体状になり動き、与える力によって粘度が変わるなど、ニュートン流体に当てはまらない流体を非ニュートン流体と分類され、これにはケチャップやマヨネーズ、ヨーグルトなどが該当します。
非ニュートン流体の中には一気に力をかけると一瞬で固まるものもあり、これがカスタードに含まれるコーンスターチなのです。
コーンスターチは、トウモロコシから作られたデンプンで水にとけません。
コーンスターチに水と混ぜたものを作り、それに強い衝撃を加えると固くなり、加わる力がなくなると液状に戻る、という性質を持っています。
この性質により銃弾を防ぐことができる、というのです。ちょっとオモシロイこの事実、以下の動画では、海外で行われた実験で、プラスチック板に挟まれたカスタードが銃弾を止める様子が映っています。
防弾チョッキはカスタードだけではなく他の素材も使用されていますが、カスタードの性質を利用した液体防弾チョッキも開発されています。
この防弾チョッキ、従来のものより薄く軽量化され、より動きやすいものになっています。
出典:Wikipedia、Youtube