手作りアップルパイ成功の秘訣⚡️【おさえておきたい基本7項目👀】

手作りアップルパイ

・アップルパイが上手く作れない
・作ってみようと思うけど、失敗はイヤだ
・何度もアップルパイを焼いたけど、成功率が一貫しない

基本中の基本で、読んでみると当たり前のことなんですが、アップルパイ作りで失敗しないための基本7項目を簡潔にまとめました。アップルパイのフィリングが水っぽくならず、パイ生地がボロボロやべたつかないようにするためのポイントです。ついつい見落としがちなこともあるので、確認してみてくださいね。


アップルパイに使うべきリンゴを理解しておく

当たり前のことですが、好きなリンゴがアップルパイに適しているとは限りません。パイ作りには、適した品種のリンゴを選ばないと、せっかく作ったアップルパイが失敗する可能性があります。

アップルパイに向かないリンゴとは?
アップルパイを美味しく仕上げるには、リンゴ選びが大切!果肉が柔らかすぎる品種を使うと、焼いているうちに崩れてしまい、パイ生地の中でベチャっとしてしまいます。

特に注意したいのは、以下の品種です。

  • 王林
  • レッドデリシャス
  • ゴールデンデリシャス
  • マッキントッシュ

これらのリンゴは加熱するとすぐに崩れやすいため、アップルパイには不向き。パリッとした食感を楽しみたいなら、しっかりした果肉のリンゴを選びましょう!

シャキシャキ感が大事
アップルパイに適したリンゴは、果肉が硬く、しっかりとした食感を持つものです。シャキシャキした食感が、焼き上がり後に程よく崩れ、パイの中にしっかりとした果肉の存在感を残してくれます。

このようなシャキシャキ感を持つおすすめのリンゴは以下の通り:

  • フジ
  • サンフジ
  • 紅玉

フジやサンフジは甘みと酸味のバランスが良く、紅玉は酸味が強いので、甘さと酸味のバランスを調整したい場合に便利ですよ。

硬めで甘みがあり、酸味が効いたリンゴを選ぶ
少し硬いリンゴでも、焼くことでその甘みが引き立ち、酸味がアクセントとなって味に深みが出ます。これらのリンゴは、特にアップルパイの甘さを引き立てつつ、酸味が程よく効いてパイ全体の味を引き締めてくれます。

おすすめの硬めで酸味のあるリンゴ:

  • 秋映え(あきばえ)
  • ジョナゴールド
  • シナノゴールド
  • グラニースミス

これらのリンゴは、焼くと甘味が引き出されつつも、酸味が残るので、アップルパイに深みを加えることができます。特にグラニースミスは酸味が強いため、甘いパイ生地とのバランスは絶妙ですよ。

組み合わせのテクニック
実際には、1種類だけでなく、複数のリンゴを組み合わせると、より豊かな味わいに仕上がります。例えば、甘みが強いフジと酸味が強い紅玉やグラニースミスを組み合わせることで、アップルパイ全体に複雑で深い味わいを加えることができます。

さらなる詳細はこちらから

アップルパイに使うリンゴは細かく切り過ぎない

アップルパイを作る際、リンゴの切り方は結構大切。細かく切りすぎると、せっかく選んだリンゴであっても、焼く過程で果肉が崩れてべちゃっとなり、理想的な食感が失われてしまうこともありありです。

リンゴを細かく切り過ぎない理由
細かく切ったリンゴは、オーブンで焼くとその果肉が溶けてしまい、アップルパイの中で果汁が溢れ出してべちゃべちゃになりがちです。特に果肉が柔らかいリンゴや、切り方が細かすぎる場合、パイの中で果実が全く形を保てず、結果としてアップルパイの見た目も食感も損なわれます。

また、アップルパイの「シャキシャキ感」を求めるなら、あまり細かく切ることは避けましょう。

焼いたリンゴが崩れにくく、しっかりとした果実感を残すためには、ある程度の厚みが必要です。

リンゴの適切な厚さ

リンゴを切る際、焼き上がり後に果肉の形をしっかりと残すためには、果肉の厚さが重要です。

目安として1〜1.5cm以上の厚さにカットすることをオススメ。この厚さなら、焼く際にリンゴが適度に柔らかくなりながらも、しっかりとした食感を保つことができます。

細切りやみじん切りにすると、果肉が焼く前に崩れやすくなり、パイの食感が悪くなるのでNGですよ。

リンゴのパイフィリングに欠かせないゲル化剤

リンゴの果汁をとろっとしたゲル状にするために、小麦粉をパイのフィリングに加えるのは忘れずに。これを加えないと、せっかくのパイ生地が、生焼けやしたり、べちゃっとした仕上がりになりやすいので要注意です。

失敗を避けるために、小麦粉やコーンスターチを使ってフィリングにトロミをつけるようにしましょう。

また、タピオカも果汁をゲル化するのに役立つアイテムです。おすすめはミニッツタピオカ(小粒)。小粒タピオカを選ぶ理由は、果汁が少ないと大粒だと硬さが残る可能性があるから。小粒なら、より均一にゲル化して滑らかな食感が楽しめますよ。

パイ生地は冷蔵庫・冷凍庫でしっかりと冷やす

パイ生地はフィリングを準備するまで、冷蔵庫で保存しておくのがポイントです。これは、手作りでも市販のパイ生地でも同じ。少しでも生地を放置すると、バターが軟化して、生地にサクサク感がなくなってしまったり、べちゃっとした仕上がりがちです。

ともかく、パイ生地を作ったら、ぱぱっと冷蔵庫や冷凍庫にいれ冷やしておくようにしましょう。

特に夏場や室温が高い日はバターが溶けやすいので、しっかりと休ませることが大事。とはいえ、冬場も暖房が効いていると意外と室温が高いため、生地の状態には気をつけましょう。

使い捨てパイ皿を使うときのポイント

使い捨てのアルミパイ皿には賛否両論がありますが、アルミ皿は、大きさのバリエーションも豊富で、プレゼント用にパイを作る際にもとても便利なんです。

ただし、アルミ皿が好まれない理由の一つは、底が不透明であるため、パイ生地の底がしっかり焼けているかどうかが見分けにくい点。

特にまだアップルパイ作りに慣れていない場合は、できたら生地の状態は焼いている時に目視で確認したいもの。なので、この点が気になる場合は、熱の伝導が多少悪くはなるものの、グラス耐熱皿を使い焼き具合を確認してもいいでしょう。

パイ作りが上手に焼けるようになったら、アルミ皿でも美味しいパイを作れるようになりますよ。

パイ皿はどれがいいのか迷ったらこちらの記事をチェック

アップルパイのフィリングは盛りすぎないように注意

アップルパイのフィリングを入れすぎて反省

アップルパイを作るとき、フィリングをたっぷり入れればおいしさも倍増すると思いがちですが、それは間違い。

フィリングを入れすぎると、果汁がパイ生地に染み込み、生焼けの原因になってしまいがちなんです。

なので、自分のやり方が確立して、いつも美味しいパイが焼ける状態になるまでは、レシピに書かれているりんごの分量をきちんと守ることが成功への近道。

フィリングの量を適切に調整すれば、りんごの甘さや酸味が引き立ちますよ。

焼きムラを防ぐにはオーブンのラックの位置に注意する

オーブンでパイを焼く際、ラックの位置を真ん中にすることが多いかもしれません。「いつもそうしているから」「慣れているから」なんて声が聞こえてきそうです。

しかし、パイ生地がベタベタになったり、底がしっかり焼けない原因は、ラックの位置が不適切がために生じることってあるんです。

「いつも真ん中に置いているから」と、その位置にパイ皿を置いてしまうとオーブンの熱源から遠ざかり、パイの底がしっかり焼けない原因になることも。

そのためパイ生地をサクサクに焼き上げるためには、できるだけ熱源に近いラックの位置にパイ皿を置いたほうがよいでしょう。

しかし、オーブンの仕様はメーカーや機種によってまちまちなため、オーブンごとに最適なラックの位置は異なります。こんな場合は、オーブンの取扱説明書を参考にして、最適なラックの位置を把握したほうがよいですよ。

美味しいアップルパイ作り、ごくごく基本のまとめ 

美味しいアップルパイを作るには、主役となるリンゴ選びが重要です。柔らかい品種は加熱すると崩れやすいため、果肉がしっかりした品種を選ぶようにし、酸味と甘みのバランスを活かすために、数種類のリンゴを組み合わせるとよいですよ。

リンゴは焼いた後も食感を保てるように1〜1.5cmの厚さにカットし、パイ生地が水っぽくなるのを防ぐために、フィリングには果汁にとろみをつけることをお忘れなく。

パイ皿の種類はさまざまですが、アップルパイ作りに慣れていない場合は、見た目よりも熱伝導の良いパイ皿や扱いやすいパイ皿を使用するのがいいでしょう。

パイ生地をオーブンに入れる前にはしっかり冷蔵庫で冷やしオーブンの温度やラックの位置にも気を配り焼き上げることで、食感が良く焼きムラを防ぐパイ生地になります。

ポイントを押さえながら、ぜひ自分好みのアップルパイ作りに挑戦してみてくださいね!

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