パイ皿の選び方|素材別の特徴・メリットとデメリットを徹底解説

パイを美味しく焼き上げるためには、レシピだけでなく「パイ皿の選び方」がとても重要です。パイ皿の素材によって熱の伝わり方や焼き色、扱いやすさが大きく変わり、仕上がりにもはっきりと差が出ます。
「どのパイ皿を選べばいいのかわからない」「素材ごとの違いを知りたい」という方のために、この記事ではガラス、セラミック、金属、スキレット、アルミなど5種類のパイ皿を比較し、それぞれの特徴・長所・短所をわかりやすくまとめました。
特に扱いやすさという点では、軽くて熱伝導の良い金属製パイ皿がもっとも使いやすく、アメリカで長く愛されてきた理由も納得できます。
とはいえ、理想の焼き上がりや好みによって選ぶべきパイ皿は変わります。この記事が、素材ごとの違いを理解し、自分に合ったパイ皿を選ぶための参考になれば嬉しいです。
金属製パイ皿の特徴と選び方

⭕金属製パイ皿のメリット
1. 熱伝導が良い:
金属製のパイ皿(アルミ・スチール)は熱伝導が非常に良く、生地が均一に温まります。底面の焼き色がつきやすく、サクッとした仕上がりになりやすいのが特徴です。
2. 軽量で使いやすい:
金属製パイ皿は軽くて持ち運びが簡単。なのでオーブンへの出し入れがスムーズ。日常使いでもストレスがありません。
3.耐久性が高い:
丈夫で長持ちし、適切にお手入れすれば何年も使えます。家庭用ベーキングでは“頼れる定番の道具”といえます。
4.ブラインドベーキングに敵している
生地を均等に焼くことができるため、失敗なく美味しいパイが作れます。熱が素早く均一に伝わるため、ブラインドベーキング(空焼き)にも最適。生地が均等に焼け、パイを焼くときなどには、失敗しにくいのが魅力です。
❌金属製パイ皿のデメリット
1. 焦げ付きやすい(ノンスティック加工がない場合)
ノンスティック加工がないタイプは生地がくっつきやすいため、オイルスプレーやバター、小麦粉での下処理が必要です。
2. 焼き色が早くつく
特に色の濃い金属製は焼き色がつきやすく、油断すると焦げやすい素材です。焼き時間や温度調整がポイントになります。
📌まとめ
金属製パイ皿は、熱伝導性・軽さ・耐久性のバランスが良く、家庭用ベーキングに非常に適した素材です。焦げ付きや焼き色のつきやすさに注意すれば、美味しいパイを安定して焼くことができます。パイ皿選びに迷ったときは、まず金属製を試してみる価値ありです。
パイ作りに便利な使い捨てアルミ皿

⭕使い捨てアルミ皿のメリット
1. 手軽で後片付けが簡単
一度使ったらそのまま捨てられるため、洗い物が不要。パーティーや持ち寄り料理など、片付けを簡単に済ませたい場面でとても便利です。
2. 軽量で持ち運びしやすい
アルミ皿は非常に軽く、移動や持ち運びが楽です。アウトドアやイベントなど、移動が多いシーンでも扱いやすい素材です。
3. 熱伝導が良く均一に焼ける
アルミは熱が素早く均一に伝わるため、生地がムラなく焼けます。サクッとした焼き上がりを求める方にも向いています。
4. コストパフォーマンスが高い
比較的安価で購入できるため、予算を抑えたいときに最適。大人数分を作る場合にも経済的です。
❌使い捨てアルミ皿のデメリット
1. 見栄えがシンプルで華やかさに欠ける
デザイン性は高くないため、特別なイベントやプレゼント用には物足りなさを感じることがあります。
2. 薄くて耐久性が低い
軽量な反面、変形しやすく、硬い生地を扱うと割れたり曲がったりすることがあります。取り扱いには注意が必要です。
3. 急激な温度差に弱い
熱い状態で冷水に触れると変形することがあります。オーブンから取り出す際は温度差に気をつけて扱う必要があります。
4. 環境負荷が高い
使い捨てのため繰り返し使用できず、長期的には環境負荷が大きくなります。環境面を重視する場合は、再利用できる素材のパイ皿が適しています。
📌まとめ
使い捨てアルミ皿は、手軽さ・軽さ・熱伝導の良さが魅力で、パーティーや持ち寄り料理などのカジュアルなシーンに向いています。ただし、耐久性や見栄えには限界があるため、特別な場面やプレゼント用には不向きです。用途に合わせて選ぶことで、より快適にパイ作りを楽しめます。
見た目がきれいなガラス製のパイ皿

⭕ガラス製パイ皿のメリット
1. 熱がゆっくり均一に伝わる
ガラス製のパイ皿は、熱がゆっくりと均一に広がるのが特徴です。オーブン内で温度が安定しやすく、底面までしっかり火が通るため、全体がふっくらと焼き上がります。
2. 焼き色が確認しやすい
透明なガラス皿は、底面や側面の焼き色が見えるため、焼き加減を調整しやすい素材です。焼き過ぎや生焼けを防ぎたいときに便利です。
3. 耐久性が高く、多用途に使える
ガラス製のパイ皿は、適切に扱えば長期間使える丈夫な素材です。オーブンだけでなく冷凍庫にも対応しているため、冷やして食べるタイプのパイやフルーツパイにも便利です。焼く・冷やすの両方に使えるため、パイ作りの幅が広がり、作り置きや冷凍保存にも活用できます。
❌ガラス製パイ皿のデメリット
1.重さがあり、扱いにくさを感じることがある
ガラス製のパイ皿は、金属製やアルミ製に比べて重いため、オーブンへの出し入れに少し手間がかかることがあります。調理中にパイ皿を頻繁に移動させる場合は、重さが負担に感じることもあります
2. 衝撃に弱く、割れやすい点に注意が必要
ガラス製のパイ皿は、落としたり強くぶつけたりすると割れやすい素材です。耐久性はありますが、衝撃には弱いため、移動や洗い物の際は慎重に扱う必要があります。
3.熱伝導がゆっくりで、焼き上がりに時間がかかる
ガラス製のパイ皿は、金属製に比べて熱が伝わるまでに時間がかかるため、焼き上がりまでの時間が少し長くなる傾向があります。底面の焼き色をしっかりつけたい場合は、焼成時間を調整する必要があります。焼き加減にこだわりたい方は、この点も考慮しておくと安心です。
4.急激な温度変化で割れることがある
ガラス製のパイ皿は、急激な温度差に弱い素材です。メーカーが「冷凍対応」と明記している場合や、パイを焼く前に完全に解凍できる場合を除き、ガラス皿に入れたまま冷凍するのは避けたほうが安心です。特に、冷凍庫から出したばかりのパイをそのままオーブンに入れると、温度差で皿が割れてしまうことがあります。
📌まとめ
ガラス製のパイ皿は、均一に熱が伝わり、美しい焼き上がりを楽しめるのが大きな魅力。透明なため焼き具合を確認しやすく、仕上がりを丁寧に見極めたいときに便利な素材ではあるものの、一方で、重さや衝撃に弱い点、熱伝導の遅さといったデメリットも。使う際は特徴を理解して選ぶことをお忘れなく。
セラミック製パイ皿

⭕セラミック製パイ皿のメリット
1. 均一な加熱と高い熱保持力
セラミック製のパイ皿は、ガラスや金属に比べてゆっくりと加熱され、熱をしっかり保持するのが特徴です。パイ全体にじっくりと熱が伝わるため、中まで均等に火が通り、焼き時間の調整もしやすくなります。
2. パイをきれいに取り出しやすい
セラミックは生地がくっつきにくく、カットしたときにパイをスムーズに取り出せます。断面が崩れにくいため、仕上がりの美しさをそのまま楽しめます。
3. リンゴなどのフルーツにしっかり火が通る
熱が均一に伝わるため、リンゴやフルーツのフィリングにしっかり火が通り、余分な水分が出にくくなります。中身がほどよく詰まった、バランスの良い仕上がりになります。
4. 美しいデザインと豊富なバリエーション
セラミック製パイ皿は、色や形のバリエーションが豊富で、見た目も華やか。食卓にそのまま出しても映えるため、ホームパーティーや特別な日のパイ作りにもぴったりです。
❌セラミック製パイ皿のデメリット
1. 熱熱伝導が遅く、焼き上がりに時間がかかる
セラミック製のパイ皿は、ガラスや金属に比べて熱が伝わるまでに時間がかかります。そのため、焼き上がりまでの時間が長くなることがあり、急いで焼きたい場合には不向きです。
2. 生地の弾力が損なわれることがある
一部のパン職人さん達の間では、セラミック製パイ皿を使うと”生地の弾力が弱まり、サクサク感が出にくい”と感じる人たちもいます。そのため、食感にこだわる方はこの点に要注意。
3. 価格が高め
セラミック製パイ皿は、ガラスや金属製に比べて価格が高い傾向があります。コストを抑えたい場合には、やや不利に感じるかもしれません。
4. 冷凍庫からオーブンへの移行に注意が必要
セラミックは急激な温度変化に弱い素材です。メーカーが「冷凍対応」と明記している場合を除き、セラミック製パイ皿に入れたまま冷凍するのは避けたほうが安心。
特に、冷凍庫から出したばかりのパイをそのままオーブンに入れると、温度差で皿が割れることがあります。
5.重さがあり、扱いにくいことがある
セラミック製パイ皿はガラスや金属製より重いため、持ち運びやオーブンへの出し入れに手間がかかることがあります。頻繁に移動させる場合は負担に感てくるかもしれません。
📌まとめ
セラミック製パイ皿は、均一な熱伝導でじっくり焼け、見た目も美しいのが魅力です。 一方で、熱伝導の遅さ・重さ・衝撃や温度差に弱い点がデメリットとして挙げられます。 また、底が見えないため焼き加減の確認が難しい点も、使う際に意識しておきたいポイントです。
キャストアイアン(鋳鉄)スキレットをパイ皿として使う

⭕キャストアイアン・スキレットのメリット
1. 圧倒的な熱保持力でサクサクに焼ける
鋳鉄スキレットは熱保持力が非常に高く、パイ生地の底までしっかり火が通ります。特に、底がサクッと焼ける“底サク派”には最適な素材です。
2. 均一な加熱でムラなく焼ける
鋳鉄は熱を均一に伝えるため、パイ全体がムラなく焼き上がります。フィリングの水分が多いパイでも、しっかりとした焼き上がりが期待できます。
3.冷凍庫でも使えて、模様がきれいに残る凍庫でも使用可能
スキレットは冷やして使うこともできるため、上生地の模様をしっかり残したいときに便利です。冷やすことで生地が締まり、デザインが崩れにくくなります。
4. 非常に頑丈で長持ちする
鋳鉄製のスキレットはとても丈夫で、高温にも強い素材です。破損や摩耗に強く、日常使いでも安心して使えます。
5. ハンドルが緩まない一体型構造
一体成型で作られているため、ハンドルが緩む心配がありません。長期間使っても安定した使い心地が続きます。
6. 適切に手入れすれば一生ものになる
スキレットは正しく手入れをすれば、何年でも使い続けられる道具。使い込むほど油がなじみ、まるでノンスティックフライパンのように扱いやすく育っていきます。
❌キャストアイアン・スキレットのデメリット
1. 重とても重く、扱いにくいことがある
鋳鉄スキレットは他のパイ皿に比べて圧倒的に重いため、オーブンへの出し入れや持ち運びが大変に感じることがあります。特に、頻繁に移動させる調理では負担になりやすい素材です。
2. 使用後のお手入れが必須
鋳鉄は適切に手入れをしないと錆びてしまうため、使用後の乾燥やオイル塗布などのケアが欠かせません。慣れるまでは手間に感じることもあります。
3. 予熱に時間がかかる
鋳鉄は熱保持力が高い反面、温まるまでに時間がかかります。そのため、予熱に時間を要することがあり、すぐに焼き始めたい場合には不向きです。
📌まとめ
キャストアイアン製のスキレットは、均一な熱伝導でサクッと焼き上げられ、耐久性も高く長く使える優秀な調理器具です。 冷凍庫からオーブンまで対応でき、模様がしっかり残る点も魅力ですが、重さ・お手入れの手間・予熱の時間といったデメリットも。そのため用途やライフスタイルに合わせて選ぶのがポイントです。
まとめ
パイ皿にはさまざまな種類があり、パイ皿の選び方を考えるうえで、それぞれの特徴を理解することが大切です。金属製、ガラス製、セラミック製、スキレットなど、素材によって熱の伝わり方や焼き上がりが大きく変わります。
熱伝導率が高い金属製パイ皿やスキレットは、底までしっかり火が通り、サクサクのパイ生地を焼きたい方に向いています。一方、ガラス製やセラミック製のパイ皿は、見た目が美しく、焼き色を楽しみたい方や食卓にそのまま出したい方にぴったり。
パイ皿の特徴を知ると、焼き上がりの違いがより楽しめるようになります。 ベーキングのコツやパイ作りのヒントも気になる方は、あわせて 関連記事 もどうぞ。

