失敗しないパイ生地の作り方|生焼けになる原因と対策をわかりやすく解説

パイを焼いたのに…

  • 底が白っぽくて生焼けみたい
  • サクサク感がまったくない
  • 上は焼けているのに、底だけべちょっとしている

こんな状態になってしまったことはありませんか。

このブログでは、「どうして失敗しちゃったんだろう…」と悩んでいるあなたに、 パイ生地が生焼けになる原因と、確実に改善できるポイントをわかりやすくお伝えします。

レシピによって細かい違いはありますが、 まずは次の 2つのポイント を押さえるだけで、生地がべちょっとする失敗はグッと減ります。

Point 1 - フィリング(具材)の扱い方

Point 2 - オーブンの温度と焼く位置

この記事の中で、思い当たる部分があればそこを改善するだけでOK。
あなたのアップルパイが、底までしっかりサクッと焼けるようになりますよ。

パイ生地が生焼けになる原因①【フィリングの扱い方】

パイ生地が生焼けになる大きな原因のひとつが、リンゴから出る水分

リンゴの果汁がたっぷり出た状態でパイ生地に詰めてしまうと、 焼いている間にその水分を生地が吸ってしまい、 底が白っぽくふやけた状態になりやすくなるんです。

このような場合は、フィリングの状態に合わせて次の対策を行うと、 生地がべちょっとする失敗を大きく減らせます。

生のリンゴをそのまま詰める場合の対策

パイ生地は冷蔵庫でしっかり冷やしておく → 生地の焼き縮み防止にも効果的。

生地の上にスポンジケーキを薄く敷く → スポンジが余分な水分を吸ってくれる。

リンゴに小麦粉またはタピオカスターチ(小粒タイプ)を混ぜる → 焼いている間に自然なとろみがつき、水分が流れ出にくくなる。(大粒のものを使ったことがありますが、水分を十分に吸収しない粒は、食感が悪くなるため小粒タイプをオススメします。)

リンゴを煮てから詰める場合の対策

フィリングにあらかじめとろみをつけておく → 水分が安定し、生地がふやけにくい。

パイ作りでコーンスターチを使う理由については、 「コーンスターチと片栗粉は代用できる?違いと使い分け方を解説!」で詳しく紹介しています。

パイ生地は冷蔵庫で冷やしておく → 焼き縮み防止&サクサク感アップ。

粗熱をしっかり取ったフィリングを詰める → 熱いまま入れると生地が溶けてしまい、底が生焼けになりやすい。

仕上がりが変わるポイント

フィリングの水分量をコントロールするだけで、 底までしっかり焼けたサクサクのパイ生地に近づきます。

パイ生焼が生焼けになる原因②【オーブンの取り扱い】

パイ生地が生焼けになるもうひとつの大きな原因が、オーブンの温度管理とパイ皿の置き位置です。 この2つを見直すだけで、焼き上がりが大きく変わるんです。

温度管理が不十分な場合

余熱が足りないオーブンや、温度が低い状態のままパイ皿を入れてしまうと、 フィリングの水分が底にしみ込み、生地がふやけてしまう原因になります。

✔ 対策

オーブントレイも一緒に温めておく → 下火が強くなり、パイ生地の底がしっかり焼けます。

オーブンの火力が十分なら、余熱をしっかり行う → 大きめのオーブンは庫内が温まりにくいもの。そのため、適温に達してから数分置放置をオススメします。そうすることで熱が均一に回ります。

最初だけ設定温度を少し高めにしておく → オーブンは扉を開けた瞬間に冷気が入り、庫内温度が一気に下がるんです。 そのため、最初だけ設定温度を高めにしておき、パイ皿を入れたあとに適温へ戻すと安定します。 特に冬場は温度が下がりやすいので、この方法がとても効果的ですよ。

パイ皿を置く位置

パイ皿をオーブンのどの位置に置くかによっても、生焼けが生じるケースがあるんです。特に上段に置いてしまうと、トップ生地だけが先に焼けてしまい、底の生地がまだ白いままなのに「焼けた」と勘違いしてしまうことも。

実際に取り出してみたら、 「あれ…底がまだ焼けてない!」 というケースはよくあるものなんです。

✔ 対策

パイ皿はできるだけ下火に近い位置(下段)に置く → 下からの熱がしっかり当たり、底まで焼けやすくなります。

レシピ通りに作ってもうまくいかない場合 → オーブンの設定温度を少し上げてみると改善することがあります。

パイ生地が何をしても生焼ける場合は「空焼き」が効果的

どんなに気をつけても生焼けになってしまう場合は、 パイ生地だけを先に空焼き(ブラインドベイク) する方法がおすすめです。 これを行うことで、底がしっかり焼けてサクサクに仕上がりますよ。

空焼きの手順

①  パイ生地をパイ皿に敷く
→パイ皿にはあらかじめオイルスプレー・バター・油を薄く塗り、 生地がくっつかないようにしておきます。

② 底の生地にフォークで穴をあける
→蒸気が抜けやすくなり、生焼け防止に効果的です。

③ パイ皿ごと30分以上冷蔵庫で冷やす
→生地が落ち着き、焼き縮みを防げます。

④ 冷えた生地にアルミホイルまたはクッキングペーパーをかぶせる
→パイ皿より大きめにカットし、 アルミホイルを使う場合は生地と触れる部分に薄くバターを塗るとくっつきません。

⑤ 重石 (タルトストーン)をのせる 
→乾物豆でも代用できます。 ※タルトストーンは温めずにそのまま使ってOK。

⑥ 10分〜20分、縁に薄く焼色がつくまで焼く

⑦  オーブンからパイ皿を取り出し、重石を外してから、さらに10分ほど焼く
→ タルトストーンはとても熱くなっているので、シートの端を持って慎重に持ち上げて取り出してください。大きめのパイ皿の場合は特に、落とさないよう十分注意しましょう。

まとめ

パイを生焼けにしないためのポイント

パイ生地が生焼けになる原因は、リンゴの水分とオーブンの扱い方にあります。リンゴの水分は、スポンジケーキを敷いたり、小麦粉や小粒タピオカを混ぜることで吸わせると効果的ですよ。

また、オーブンは必ず適温にしてからパイ皿を入れ、冬場や室温が低いときは最初だけ温度を少し高めに設定すると安定します。

パイ皿は下段に置くと底がしっかり焼け、レシピ通りでも焼けにくい場合は温度を少し上げて調整してみましょう。それでも生焼けが続くときは、生地だけを空焼きすることでサクッとした仕上がりに近づけられます。

アップルパイ作りは奥が深いですが、これらの工夫を取り入れるだけで、生焼けを避けて美味しく焼き上げることができますよ。