私は幼少期から食の香りに包まれた家庭で育ちました。家族は代々食のプロフェッショナルであり、曽祖父は日本にチーズを紹介した創業メンバーの一人、祖母はアメリカ領事館のシェフ、父はフランス料理の名シェフであり日本の洋食おせちの先駆者、叔父は歴史ある食文化の研究者として、それぞれ食への深い情熱を注いでいました。
その影響で自然と食に興味を抱くようになったものの、一度は全く異なる道を歩みました。客室業務員として採用された後、外資系金融情報会社に勤務。しかし食やサービス業への思いは消えず、ロサンゼルスでホテル＆レストランマネジメントを学ぶために渡米を決意しました。
その後、カリブ海のジャマイカで４年間、現地の食文化に深く触れ、食の魅力を再発見。さらにニュージーランドではカフェの立ち上げやパン作りの研究に携わり、アメリカに戻ってからはカフェやレストラン、ウェディングの現場で多彩な経験を積みました。
これらの経験を通じて、私は「食べること以上に、作ることの楽しさ」を強く実感しています。この思いを胸に、アメリカで学んだ“やさしくて豊かなアメリカンベイキング”をベースに、皆さまの暮らしに笑顔と豊かさをお届けしています。